他人のツイートをブログやサイトに埋め込み表示するとき、
- ツイートした本人に許可を取らないといけないのか?
- それとも無断で勝手に埋め込んでも全く問題無いのか?
という疑問は、誰しも一度は持つのかもしれません。
この問題について調べると、
本人に無断でツイートは埋め込んでOK。なぜならTwitterの利用規約にそう書いてあるから。以上!
と断言されていることが多いです。
さらに、「ツイートがブログに無断転載された!許せない。」という声に対して
ツイートの無断転載で騒ぐとかアホなの?利用規約を読んでみようね~
みたいに、煽るような意見もあったりします。
でも、本当にTwitterの利用規約に、「ブログにツイートを埋め込むときは、ツイート主に無断でOK」と書かれているのでしょうか?
また、ブログにツイートを無断転載(引用)することで、実際にトラブルは起きないのでしょうか?
気になったので、少し詳しく調べてみました。
その調査結果がこちらです。
- 「ツイート埋め込みは本人に無断でOK」というのは、確かにTwitter利用規約で保証されている。
- ただし、利用規約を知らないユーザーからクレームが来てトラブルになる危険はある。
- ツイートのコンテンツが著作権侵害しているケースは、埋め込むと危険。
ということでこのページでは、Twitterの利用規約をご紹介してから、ツイート埋め込みのリスクへの対処法についてまとめていきます。
「勝手にツイート埋め込んでOK」の根拠となるTwitter利用規約
Twitterサービス利用規約の「3. 本サービス上のコンテンツ」に、本人の許可なくツイートを埋め込み表示できる根拠となる文章が書かれています。
以下、該当箇所を引用します。 赤太字で装飾した部分だけを拾って読むと、分かりやすいかもしれません。
まず、以下の文章で、ツイートした文章や画像・動画の著作権が本人にあることを明言しています。
ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して自ら送信、投稿または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーのコンテンツはユーザーのものです。すなわち、ユーザーのコンテンツ(他のコンテンツに組み込まれたユーザーの音声、写真および動画もユーザーのコンテンツの一部と考えられます)の所有権はユーザーにあります。
Twitter利用規約(発効日2018年5月25日)
コンテンツについてのユーザーの著作権を認めたうえで、Twitterがそのコンテンツを世界中で二次利用できる権利を持つ、と定めています。↓
ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿または表示することによって、当社があらゆる媒体または配信方法(既知のまたは今後開発される方法)を使ってかかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配信するための、世界的かつ非独占的ライセンス(サブライセンスを許諾する権利と共に)を当社に対し無償で許諾することになります。このライセンスによって、ユーザーは、当社や他の利用者に対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります。
Twitter利用規約(発効日2018年5月25日)
さらに、続く一文に、他のユーザーにもコンテンツの二次利用の権利を与える旨が書かれています。↓
ユーザーは、このライセンスには、Twitterが、コンテンツ利用に関する当社の条件に従うことを前提に、本サービスを提供、宣伝および向上させるための権利ならびに本サービスに対しまたは本サービスを介して送信されたコンテンツを他の媒体やサービスで配給、放送、配信、プロモーションまたは公表することを目的として、その他の企業、組織または個人に提供する権利が含まれていることに同意するものとします。
Twitter利用規約(発効日2018年5月25日)
もう少し分かりやすくなるように、ブログへの埋め込み表示に関係する部分だけを抜き出して整理すると
「このライセンスには、Twitterが、コンテンツを他の媒体(=ブログやサイト)で公表することを目的として、個人に提供する権利が含まれている。ただし、コンテンツ利用に関する当社の条件に従うことがその前提。」
のようになります。
「コンテンツ利用に関する当社の条件 」として、Twitterの埋め込み機能を使うことが求められている、ということです(詳しくは後述)。
つまりTwitterのユーザーは、ツイートした時点で
- ツイートの二次利用をTwitter社に認め、
- そのツイートが世界中で閲覧可能であることを認め、
- 一定の条件下で、そのツイートが他のメディアに転載されることも認めている
わけです。
ですから、鍵付きアカウントでないかぎり、全てのツイートは他人にブログに埋め込み表示されても文句は言えないことになります。
「勝手にブログに引用するなんて非常識ですよ」というクレームが来た
以前運営していたブログで、特に許可を取らずに、他人のツイートを埋め込み表示していたところ、
私のツイート、勝手にブログで使わないでくれない?非常識ですよ。
著作権って知ってます? Twitterのマナー違反ですよ。
そうだそうだ!記事を消せ!謝れ!
というクレームがツイッター経由で来たことがあります。
Twitterの利用規約読んでから出直してこいや!
と勢いで返信してしまうところでしたが、
Twitterマナーの知識不足ですみません。ツイートの埋め込みはすぐに削除しました。この度は、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした!
という感じの返信をしました。まさに平謝りです。
クレームが来たら、ソッコーでツイートの埋め込みは削除しよう
いや、客観的に見て、理があるのは完全にこちらです。
でも、クレームに対して「利用規約にこう書かれているので・・・」的な反論をしても、話が通じる相手かどうかは分かりません。
むしろ、相手を刺激して泥仕合のトラブルになる危険性が高いのではないでしょうか。
相手は、クレームを入れる前に「もしかして、自分が間違ってる?」と立ち止まってググる、そういう思考回路が無いタイプの人間です。しかも、実際にクレームを入れるという行動力を持っています。
反論すれば、さらに大きなトラブルになりかねません。
すみやかにツイート埋め込みを消して、無用なトラブルは避けたほうが安全です。
自分のツイートがブログに埋め込まれたら、実際ちょっと嫌ですよね
自分のツイートがブログに無断で埋め込み表示されても文句は言えない、これは論理的には分かるのですが、心情的には結構イヤな感じがしませんか?
なぜ不快感が出てくるんでしょうか?
人によって理由は違うとは思うのですが、おもに2つの理由があると思います。
- 自分のことがネットに晒されている感覚になる。
- 本来、タイムラインに埋もれていくべきツイートが、半永久的に見られ続けてしまう。
まず、自分のツイートが使われる記事の文脈の問題です。
「こんなアホなやつがいました!」「こんな失敗をしてるバカがいました!」「こんな的はずれな意見もあります。」…
こんな感じの文脈でツイートが表示されているのだとしたら、めっちゃイヤですよね。自分自身がネットに晒されている感覚になります。
また、バズらないかぎり、自分のツイートはタイムラインで埋もれていくのが普通です。
「ちょっと変なことツイートしちゃったな…」「少し過激な意見だったかな…」
のような後悔が残るツイート(?)があっても、時間がたてば見られることはほぼ無くなります。
一方、ブログ記事に埋め込まれたツイートは、その記事にアクセスがあるかぎり読まれてしまいます。
しかも、ツイートを削除しても、ツイート本文の文章自体は残ってしまいます。
これ、結構イヤですよね。
という感じで、自分のツイートの埋め込みを不快に感じる人は割と多いはず。
この意味でも、「ツイート埋め込みやめて」というクレームがあったら、すぐに消すのが得策だと考えます。
著作権を侵害してるツイートを埋め込んだブログ記事も、著作権侵害?
ツイート埋め込みで起こり得るトラブルのもう一つが、著作権侵害です。
これまでのお話のとおり、ツイートの埋め込み行為は著作権を侵害するものではないのですが、埋め込んだツイート自体が著作権を侵害しているケースです。
よくあるのが、写真・画像・動画のツイートです。
「ある芸能人の写真を記事に貼りたい、でも著作権的に直接は貼れない。」
こういうときに、ツイートの埋め込み機能はめっちゃ便利ですよね。
その芸能人自身のツイートや芸能人仲間のツイートの中から、良さげな写真があるものを選んで埋め込めばOKなので。たとえばこんな感じ。
ねー、私ってさ
— 橋本環奈 (@H_KANNA_0203) August 14, 2019
耳ちっちゃくない?
バランスおかしいよね。笑
あんまり意識したことなかったなぁ。 pic.twitter.com/sVhgIVWCFy
このツイートは、橋本環奈さんご自身がツイートしているので、著作権侵害の心配はありません。
仮に一般人がこの写真をツイートしていたら、著作権侵害の可能性が高いといえます。普通の人は橋本環奈さんの写真の権利など持っていませんので。
芸能人の写真とかだと著作権侵害かどうか分かりやすいのですが、分かりにくいツイートも多いです。
ツイートした人が、その写真や画像の著作権を持っているのかどうか、そのツイートを見ただけでは分からないケースです。
元ネタ(オリジナル)は別にあって、ツイートした人はネット上の画像を拾ってきてツイートしてしまったのかもしれません。
ツイートを埋め込むときに少しでも疑念が生じたら、ちょっとリサーチしてツイート主が著作権者かどうか確かめましょう。Googleの「画像で検索」などが役に立つかと思います。
著作権侵害の有無がハッキリしないときは、ツイートを埋め込まないのが無難です。
まとめ
- 本人に許可を取らずにツイートをブログに埋め込んでも、Twitterの利用規約上、まったく問題ない。
- ツイート埋め込みに関してクレームが来たら、すみやかに撤去してトラブルを避けるのが得策。
- 埋め込むツイートが著作権侵害していないか、しっかりと確認する。
無用なトラブルを避けつつ、ツイート埋め込みをうまく使いこなしたいものです(自戒)。
失礼いたします。
僕もブログをかいておりまして
https://sanorisan.seesaa.net/
こちらの記事が参考になりましたので
こちらのブログのTwitterボタンから僕のTwitterにのせて
僕のブログに紹介させていただきました。
よろしかたっでしょうか?
よろしくおねがいします🙇