いびき対策の舌用マウスピースが効果絶大でビビる。コスパも良いからおすすめ。

いびき

ただ寝ていただけなのに殴られたり、モノを投げつけられたりした経験はあるだろうか?

僕にはある。というか毎晩だ。嫁や息子に叩かれ続けてきた。

なぜ暴力を受けるかというと、僕のいびきがとってもうるさいから。

「イビキうるさい!」「横向いて寝て!」

と、殴られるわけだ。

家族の安眠を妨げたくないし、なにより寝ている間に叩かれるのはみじめだ。

だから、イビキ防止まくら、口を閉じるテープやサプリなど、色々と試してきたんだけど、こいつらは全くと言っていいほど効果が無かった。

なかば諦めていたんだが、ダメ元でAmazonで買ってみたのが舌用のマウスピース。

2個入りで価格は1,000円ちょっとなんで、かなり安いんだけど、この舌用マウスピースが効果絶大だった。

いびきに悩んでいるなら、一回試してみる価値はあると思う。

実際に使っている舌用マウスピースがコレ

素材は柔らかいシリコンで、中が空洞になっている。まずはそこに舌を入れる。

その状態でマウスピースの先端をすこし摘むと、中の空気が抜けて圧力が下がり、吸い付いて固定される。

子供がコップを口にあてて息を吸い、コップを口の周りに吸い付かせて「見て~」とやることがあるけど、原理はあれと一緒だ(たぶん)。

「舌を出したままの状態にする」というのが、この舌用マウスピースの「ミソ」だ。

なんでかと言うと、寝ているあいだに舌が奥に落ち込むことが、いびきの原因になるからだ。

仰向けで大いびきをかく原因は舌根沈下

「舌根沈下(ぜっこんちんか)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。僕は、このページを執筆していて初めて目にした。

意味は読みどおりで、舌の根っこが沈み込むことだが、これがいびきの原因になっていることが多いそうだ。

なぜ舌根沈下がいびきを起こすかというと、睡眠時の気道を狭くするからだ。

左:意識不明時 右:気道確保時

上のイラストは、意識を失った人の気道を確保するための処置を説明するものだけど、いびきの原因の説明にも分かりやすい。

左側は、意識不明で気道確保処置の前の状態だ。意識を失うと筋肉が弛緩する(ゆるむ)ため、舌全体が落ち込んでしまう。

意識不明の状態では、この舌根沈下によって完全に気道が塞がれてしまい危険なので、後頭部を下げて顎を上げる処置で気道を確保する(イラスト右側)。

いびきをかく人の場合、舌根沈下で完全に気道が塞がれることはないが、気道が狭くなることで大いびきになってしまう。

「横向きに寝てるときはいびきをかかないけど、仰向けだと100%いびきをかく」という場合は、この舌根沈下が原因とみて間違いないと思う。

舌用マウスピースは、舌を出した状態でキープするから、舌根沈下を防いでくれる。

しかも、口は閉じた状態になるから、自然と口呼吸ではなく鼻呼吸になる。

結果、いびきが出なくなる。

シンプルなロジックだけど、いびき解消の効果があるのも納得できる。

日中の眠気や疲れやすさも軽減されるかも

舌根沈下は、単なるいびきだけでなく、寝ている間に息が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」の原因でもある。

睡眠時無呼吸症候群の最も重いケースでは、日中の活動時間帯に突然意識を失ってしまう(寝てしまう)こともある(少し前に、電車の運転手がコレで意識を失ってニュースになった)。

そこまでいかなくても、「睡眠時間は十分なはずなのに、日中眠い」「寝ても疲れが取れない」という感覚があるなら、寝ているあいだに無呼吸になっている可能性がある。

無呼吸になることで、脳や身体が酸欠状態になって、寝ても疲れがとれないからだ。

僕の体験談にすぎないけど、舌用マウスピースでいびきがほぼ無くなった後のほうが、日中の眠気はかなり減ったのは確かだ。

実は、いびき解消よりもこっちのほうが嬉しかったりする。

日中の眠気や、朝起きたときのダルさや頭痛に悩んでいるなら、睡眠時無呼吸症候群を疑って、舌用マウスピースを試してみてほしい。

舌用マウスピースのデメリット

ここまで、「舌用マウスピースを試さない理由は無い」ぐらいの勢いで書いてきたが、一つ大きなデメリットがある。

それは、舌がちょっと痛くなること。

舌用マウスピースは、空気圧で吸い付けることで舌を出したままキープする仕組みだ。

この圧力で、舌がちょっと痛くなる。これが最大のデメリットだとおもう。

付けている最中はそれほど痛みを感じないが、翌朝、舌の裏側がちょっと痛いことに気づくはずだ。

痛みの種類としては運動したあとの筋肉痛に近く、「痛くて我慢できない!」という感じではない。

マウスピースの吸い付き度合いは調節できるので、痛みがひどい場合は、軽くしてみてもよいかもしれない。

実際、しっかりと舌を引っ張り出さなくても、「ちょっとだけ出しておく」ぐらいでもいびきは軽減される。

他にもデメリットはある。

  • マウスピース装着の違和感で寝付けない。
  • 寝ている途中に外れる。
  • 見た目がおしゃぶり。
  • 説明書が英語。

まず、舌用マウスピースをつけると、かなりの違和感がある。「こんなんじゃ寝れねーわ!」と思うかもしれない(僕は思った)。

実際、Amazonの商品レビューのコメントにも同様の感想が多い(そのほとんどが☆1つだ)。

ただ、慣れると全然寝れるので、諦めずにトライしてみてほしい。

また、寝返りをうったりすると、途中で外れることがある。外れると、舌が落ち込んですぐにいびきが始まるはずだ。

完全に固定しているわけではないので、仕方ないと割り切るしかない。マウスピースをつけるのは慣れれば簡単だから、寝ている途中で外れたことに気づいたら、すぐにスチャッと付けられる。

さらに、舌用マウスピースをつけた姿はだいぶ間抜けだ。これもデメリット。

おしゃぶりをした赤ちゃんは可愛いけど、おしゃぶりをしたおじさんはインパクトが大きすぎる。

実際、はじめて舌用マウスピースを付けた僕を見た子どもたちは、「え?」と目を丸くしていた。

けど、いびき解消のメリットの前には誤差レベルのデメリットだと思う。

最後に、商品の説明書が英語だったのもデメリット。でも、装着方法はAmazonの商品説明欄にイラストつきで日本語で書いてあるので、実際は問題はないはず。

まとめ

  • いびきの原因は「舌根沈下」。
  • 舌用マウスピースは舌根沈下を防ぎ、いびきを無くす。
  • 舌用マウスピースのデメリットは「舌の痛み」。

舌用マウスピースをつけていびきがほぼ無くなってから、夜中に殴られることも無くなった。これが1つ目のメリットだ。

もう1つのメリットは、悩んでいた日中の眠気がかなり軽減されたこと。個人的にはこっちの方が嬉しかった。

たぶん、これまで軽い睡眠時無呼吸症候群が続いていたのだと思う。

同じ悩みがあるなら、試してみてほしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です